暁星小学校[学習院合格](男児) 母親

暁星小学校[学習院合格](男児) 母親

“育児に大切なのは【丁寧に】 ということを気づかせてくださいました”

「僕は絶対に諦めないからね!」
その言葉が今でも耳に焼きついています。
思い起こせば、親子で英心の門を叩いたのは、年中に進級する3月の事でした。3歳違いのしっかり者の姉がいて、事は全て彼女の手中にあり、その庇護の下、危機感が全く無い甘えん坊に育ってしまった事を反省し、どうにかしなくては?!と思っている頃でした。そして、本人も卒園する年長さんを見て、『僕、お姉ちゃんのように制服着る学校に行きたい』 と言いはじめた所でしたので、この機を逸してはいけない?! と娘の友達のお母様方に学習以前に躾から指導していただける幼児教室がないか、と相談しました。
『あの子のような子はうちが通っていた幼児教室が一番合うんじゃないかな?』 と勧めてくれた英心出身の友人。 『すぐに鍛えてもらいなさい!』 友人のありがたい言葉に早速見学を申し込み、木暮先生の子どもを幼児扱いしない指導法や親にもはっきりと物言いなさる姿勢に心打たれ、即入会を決意しました。
4,5月、ぱっとしない時期でした。 相手が子どもとて一歩も引かない先生の姿勢に子ども自身も初めて出会う大人としてたじろぎ、人生ではじめてもらうバツに大きなショックを受け、すすり泣く声が教室から漏れる日々でした。 悔しい・・・初めて覚えた気持ちでしょう。 気になって廊下で待つ私も、「忍耐」 の日々でした。 この頃から 「逃げ」 が始まります。 「僕、今日はお休みする。」 この逃げに乗じては子どもの思いのまま・・そうは問屋が卸さぬ・・とばかり、「あっそう、じゃあお母さんは先生とお約束してるから、一人で行ってきます。 お留守番していてね。」 迫真の演技が効いてか、結局毎回ついてくることに。 こんな甘えの時期は、梅雨明けとともにおさらば。 それからと言うもの、彼の中で英心はすっかり心地よい居場所となったのです。 学ぶ楽しさ、物事を知る喜び、を肌で感じたのでしょう。学習の原点であるその姿勢をこの時期から身に付けて頂ける事は親である私達にとっても有難い事でした。 『勉強はご褒美だ』 と先生は子どもたちに伝えて下さいました。 どんどん目の輝きが増し、知る事に貪欲になっていきました。 教室ではペーパー中心に先生の合理的な指導法で各単元のセオリーを徹底的に定着させていただき、我が家は通塾時間が長かったので、教室で出来なかった部分は空いた電車の中で復習してしまい終了。 家庭では、先生にこれだけは! と指導を受けた躾の再指導と体験学習に重きを置きました。 元来、昆虫や恐竜が好きで、自ら得意分野と言い張るものには、徹底的に図鑑を開いて調べ物をしたり、気に入った物を絵に描いたりしていたので、親としても出来るだけの譲歩をし、多種の蛙の育成、サンショウウオやイモリの孵化、簡易ビオトープを作りヤゴの羽化実現、幼児期特有の集中現象を体験学習にて堪能し、自然の不思議や生命の神秘を親子で感じた日々でした。  年中11月、英心では早くも年長さん。 新たに加わった同志たちとともに講習スタート。 泣きあり笑いあり、戦友とも言えるべきこの同志達との出会いはかけがえの無いものとなりました。 各々が抱える問題点や突然やってくる大波小波、それをお母様たちがざっくばらんに打ち明け合い、問題解決に向けて皆で協力する姿勢。 自分の子もよその子も皆一緒、と沢山叱って沢山誉めた一年でした。 真摯でひたむきなお母様方に私はどれだけ救われた事か・・・
先生には毎月実施されるテストをバロメーターにして、息子の現状を伺い、スランプ時期には参観命令が下り、息子の問題点を親として目の当たりにして解決法を見出すチャンスを与えて下さいました。 個別授業も定期的に取り、息子にあった指導をその時その時期に徹底的に教えて頂いた事も合格への道には不可欠であったと確信しています。  木暮先生はある時、こうおっしゃいました。 「教育とは毎日薄紙を一枚一枚丁寧に積み上げていくもの」 と。 私自身、毎日を一生懸命に過ごしてきたものの、育児にとって大事なのは 「丁寧に」 と言う言葉であったことにも気付かせて頂きました。 今日という日を大切にして、一日一日をきれいに積み上げていけば最後の仕上げは決して悪くない。 英心の掲げる 『一期一会』 の境地と相重なります。 今日という日を大切に丁寧に過ごす、忘れかけていたものを再確認した時間でした。
この思いを胸にこの一年半、親子で沢山の課題に真剣に取り組みました。 数々の与えられた試練から得たもの、それは息子が発した言葉に尽きます。  「僕は絶対諦めないからね!」 最後まで彼はそう言っていました。 試験当日も、受験番号を呼ばれ誰よりも大きな声で返事をし、笑顔で試験会場に去っていきました。 それまでに幾度と無く見せた悔し涙は決して無駄ではなかった! 英心で身につけたこの精神こそ、これからの時代に生き抜くためにも必要な彼の財産となりました。 ちょうどこの体験記を書くにあたって、出会った名言があります。  『人間の後半生は、通常前半生に貯えられた習慣で成り立つ』(ドストエフスキー)
英心で息子と共に学んだ私にとって、とても心に響く言葉でした。 子どもが実りある人生を送るためには、まず親の目でしっかりと土壌を選び、種をまき、適度な水や肥料を与え、はじめは手を掛け、そして見つめて、それからは見守る役をきちんとしていかなければならないと、改めて感じされられた名言でした。 人生前半がとても重要なのだと。 6歳にして彼が身につけた精神は必ずや彼の人生に大きく影響することになるでしょう。 (嗚呼、私は今、人生の折り返し地点に来てしまった! もう少し早くこの言葉に出会っていたかった!)
息子はこの春、新しいスタートラインに立ちます。 このレールの先には、楽しい事ばかりではなく、数々の困難や試練が待ち受け、その度に挫折や苦悩を経験するでしょう。 そこで、人を思いやり敬うこと、感謝の気持ちを学び、優しさを知ることでしょう。 安楽とは言えないこの道のりを息子が果敢に進んでいけるよう、日々子どもを見守ってゆく親としての覚悟もできました。
親子でここまでの成長が出来ましたのも、一重に英心で過ごさせて頂いたおかげだと心から感謝しております。 木暮先生の熱血ご指導により、甘えん坊でどうしようもなかった息子が今では頼もしく思えます。 受験後も英心のスケジュールが体に染み付いているようで、「今日は土曜日だからテストだな。 よし!」 と自分を奮い立たせています。(笑)その姿を見るたびに、私は目頭が熱くなります。英心を選んで良かったな、と。 そして、陰から優しい眼差しで私たち親子を応援してくださっていた菊池先生、共に長い時間を過ごしこれからも大切にしてゆきたいと思える同志の皆々様に出会えた事もこの場を借りて感謝申し上げます。 有意義な時間を過ごさせていただき本当に有難うございました!
どうぞこれから小学校受験を迎える皆様、他に流されること無く、自分らしい悔い無き小学校受験生活を送ってください。

『為せば成る、為さねば成らぬ何事も』
『玉磨かざれば光なし』
ご健闘を祈ります!