2歳までに終えたい『理不尽な躾』

2歳までに終えたい『理不尽な躾』

1歳ともなると直立歩行ができるようになり両手も自由になってきますから、行動範囲は大きく広がります。同時に、いたずらもするし、危ないことにも手を出すようになります。
1歳、2歳の幼児ではいけないこと、危ないことの区別がつきません。
言葉で言い聞かせるにしても限界があります。
熱いお湯が入ったポットをひっくり返しそうになったら、ついつい、お尻に手をやってしまいます。
赤ちゃんやお友だちに無闇に手をあげたときは、
“お友達を叩いてはいけません。”と叱りながら、お尻を叩いてでも、その善悪を教えなければいけません。
でも、こんなに理不尽なことはありませんね。
叩くことを反省させるために、叩くのですから。
本人の生命にかかわること。
例えば、道路に飛び出し、自動車に轢かれそうになったとき、
“ダメでしょ。ブーブーとガッシャンしたら、イタイ、イタイでしょ。ママとパパとバイバイになっちゃうでしょ。”では、すまされません。
その場で、お尻を叩いてでも、1つしかない命の大切さを教えなければなりません。
お母様の言葉が理解できるようになるまでは、体で覚えさせることも、時として必要なのです。
ただし、叩く部位というのが肝心です。
「一番叩きやすいところはどこですか。」
「頭か顔です。」
「それはやめてください。首から上は絶対に叩いてはいけません。」
「なぜですか。」
「人格は首から上、そこに神様が宿っているのです。そして、成長期の子どもというのは顔や頭を叩かれたら、叩かれた痛みとは別に心に傷を負うからです。」
顔や頭を叩いたときのお子様の目を見れば分かりますが、お尻を叩かれたときの目と、顔を叩かれたときの目は違うはずです。
顔を叩かれたときは、コンチクショウ!という目をしています。
それでも、子が親の言うことをきくのは「悪いことをした。」と素直に反省したからではありません。
お父様、お母様に怖い顔をして叩かれたから、ごめんなさいと言っただけにすぎません。
心から反省していないから、何度も何度も過ちを繰り返すのです。
叱り方(叩き方)を間違えて育てられた子どもは憎悪の念を内に秘め屈折したまま成長しますから、思春期になって親子の力(腕力)関係に逆転現象が生じたときに、家庭内暴力の引き金になりやすいのです。
誰でも
道端で躓いたら、両手をついて顔を守る
それほどまでに
顔や頭は尊いもの
顔と心は直結している
お尻を叩かれても、心までは痛まない